この業種の課題
法律事務所のサイトを開く人は、たいてい困りごとの渦中にいます。相続でもめている、取引先と紛争になった、離婚を考えている——気持ちに余裕がない状態で、知りたいことは2つだけ。「うちの問題を扱ってくれるのか」と「この人たちに任せて大丈夫か」です。
ここで親しみやすさを優先して柔らかく作りすぎると、かえって不安にさせます。弁護士に求められる第一印象は「優しそう」ではなく「強そう・頼れそう」。一方で、敷居が高すぎると問い合わせの一歩が踏み出せない。重厚さと、連絡しやすさの両立が、この業種の設計テーマです。
どう設計したか
- ブランドカラーは深い臙脂(えんじ)。
明るいポップな色ではなく、重心の低い深紅×白。法の世界の「重み」と「格」を、色だけで最初に伝えます。 - ファーストビューは弁護士・スタッフの集合写真。
建物や抽象イメージではなく「人」。法律相談は最終的に人に頼む行為なので、誰がいる事務所かを最初に見せて不安を一段下げます。キャッチは「経営に、力を。」と短く力強く。 - 業務内容は、開いてすぐ「一覧」で。
不動産・建築紛争・相続・企業法務…と、扱う分野をアイコン付きで冒頭に並べる。訪問者の最初の問い「うちの問題はここで扱えるか?」に、スクロール1画面目で答えます。 - 個人向け分野は帯で分けて並列に。
交通事故・離婚・債務整理・消費者被害は、写真付きの横帯で別枠に。企業向けと個人向け、どちらの来訪者も迷子にしない交通整理です。 - 「強み」は番号を振って言語化。
STRENGTH 01 / 02 と明示的に番号を打ち、選ばれる理由を構造で見せる。ふんわりした理念文より、整理された主張そのものが「仕事が整理されている事務所」の証明になります。 - 電話番号は大きく、アクセスは丁寧に。
困りごとの相談は今も電話が主役。ページ下部に大きな電話番号と地図・所在地を置き、「相談の一歩」の摩擦を最小化します。
実際、どうだったか
オーナーの実感(一言)
(★ここに先生の言葉が入ります。例:「サイトを見てからのご相談は、話が早いです」)
この業種の勝ちパターン
法律事務所サイトの鉄則は「専門性 → 人 → 連絡先」の順番です。
扱える分野を即答し(専門性)、顔と強みで「任せられる」と思わせ(人)、電話とフォームで受け止める(連絡先)。デザインの役割は飾ることではなく、不安な状態で訪れた人の判断を、最短距離で助けること。重厚な色とまっすぐな構成こそが、この業種にとっての「優しさ」です。